こんにちは。今日も田んぼと畑から、運営者の「あつし」です。
「もみ30キロを精米すると何キロになるんだろう?」と思って、今まさに検索されたんじゃないでしょうか。お米を自家用にもらったり、これから精米しようとしたりする時、最終的にどれくらいの白米が手元に残るのか、気になりますよね。
ただ、ここで一つ、とても大切な確認があります。あなたが精米しようとしている30kgは、本当に「もみ」ですか? もしかすると、それは「玄米」30kgのことかもしれません。
実は、「もみ」か「玄米」かで、精米後の白米の量はまったく違ってきます。もみから玄米への換算率(歩留まり)はどうなっているのか、米糠(こめぬか)は何キロとれるのか、そもそも「もみ」を精米できるコイン精米機は存在するのか…。疑問は尽きないかなと思います。
この記事では、そうした「もみ 30 キロ 精米 すると 何 キロ」に関するあらゆる疑問について、私の知っている情報を分かりやすくまとめてみました。ぜひ参考にしてみてくださいね。
- もみ30kgが白米になる正確な重さ
- 「もみ」と「玄米」の精米量の決定的な違い
- もみすり(籾摺り)ができる場所や方法
- 精米で出る米糠や籾殻の重さと活用法
もみ30キロ精米すると何キロ?結論と計算
まずは、みなさんが一番知りたい「もみ30kgが何キロの白米になるか」という結論からお伝えしますね。でも、ここにはちょっとした「落とし穴」があるんです。ご自身が精米したいのが「もみ」なのか「玄米」なのか、この機会にしっかり確認しながら読み進めてみてください。
もみと玄米、精米時の違い

検索された「30kg」という数字ですが、これは多くの場合、お米が流通する際の「玄米」30kgの紙袋をイメージされていることが多いかなと思います。私も農家さんからお米を分けてもらう時は、この30kgの玄米袋でいただくことが多いですね。
まず、お米の状態について、基本的な違いをしっかり整理しておきましょう。スタート地点が違うと、結果も大きく変わってきますからね。
- 籾(もみ): 田んぼで収穫したそのままの状態です。稲穂から脱穀(だっこく)しただけなので、まだ黄色い硬い殻(籾殻=もみがら)に包まれています。
- 玄米(げんまい): 「もみ」から籾殻(もみがら)だけを取り除く「籾すり(もみすり)」という作業を経た状態です。茶色っぽい薄皮(糠=ぬか)と胚芽(はいが)に覆われています。
- 白米(はくまい): 「玄米」から糠と胚芽を削り取る「精米(せいまい)」という工程を経た状態。私たちが普段「お米」として食べている真っ白な状態です。
このように、「もみ」と「玄米」では、白米になるまでに必要な工程が一つ違います。当然、精米後の白米の重量も大きく変わってくるんです。
玄米30kgの精米は何キロ?

先に、多くの方が該当する可能性が高い「玄米」のケースから見ていきましょう。お米屋さんや農家さんから「お米30kg」を買ったり、もらったりした場合、大抵はこの「玄米」の状態です。
もし、お手元にあるのが「玄米」30kgの場合、精米後の白米の重量は以下の計算でおおよそ求められます。
【玄米30kgを精米する場合】
計算式: 30 kg(玄米) × 0.91(玄米→白米 換算率) = 27.3 kg(白米)
玄米を精米すると、重量の約1割(正確には9%前後)が「米糠(こめぬか)」として取り除かれます。そのため、手元に残る白米は約27.3kgになります。
失われる約1割(約2.7kg)は、栄養価の高い「糠層」や「胚芽」の部分ですね。これが米糠として出てきます。
もみから白米への換算率(歩留まり)
では、検索キーワード通り、本当に「もみ」30kgだった場合はどうでしょうか? 例えば、ご自身で稲刈りをして、脱穀した直後の状態ですね。
この場合は、農林水産関連の統計などで使われる標準的な換算率(歩留まり)を使って計算します。「歩留まり(ぶどまり)」というのは、原料(もみ)に対して、最終的な製品(白米)がどれくらいの割合で得られるかを示す数値のことです。
【もみ30kgを精米する場合】
計算式: 30 kg(もみ) × 0.72(もみ→白米 換算率) = 21.6 kg(白米)
「もみ」30kgの場合、最終的に手元に残る白米は約21.6kgとなります。
いかがでしょうか。「玄米」スタート(27.3kg)と「もみ」スタート(21.6kg)では、最終的な白米の量に約5.7kgもの差が生まれるんです。5kgのお米1袋分以上の差ですから、これは大きな違いですよね。
まずはご自身が精米したい30kgが、どちらの状態なのかを正確に把握することが本当に大切です。
【重要】数値はあくまで「目安」です
ここで紹介した「27.3kg」や「21.6kg」という数値は、標準的な換算率に基づいたあくまで目安だということを、どうか覚えておいてください。
実際の「歩留まり」は、以下のような要因で必ず変動します。
- お米の品種: 品種によって粒の大きさや糠層の厚みが違います。
- 品質と乾燥状態: その年の天候によるお米の成熟度(中身が詰まっているか)や、収穫後の乾燥の度合い(水分含有率)によっても、手取り量は変わります。
- 精米機の性能: 使用する精米機(コイン精米機、家庭用、業務用の大型機)の性能や、精米度の設定(分づき)によって、削り取られる量は変わります。
なので、「計算と100g違った!」ということも普通に起こり得ますので、大体の目安として捉えてくださいね。
専門家が教える正確な計算方法

「もみ」30kgが「白米」21.6kgになるまで、約8.4kgも減ってしまうのはなぜでしょうか? その内訳が気になりますよね。それは、お米が「白米」になるまでに、大きく分けて2つの工程を経るからです。
この換算率については、公的な機関の資料でも解説されています。(出典:公益社団法人 国際農林業協働協会「第 45 話 コメを量る – お米のはなし」)
それによると、「もみ」から「玄米」になる際に約80%、「玄米」から「白米」になる際に約90%になるとされています。これを掛け合わせると 0.8 × 0.9 = 0.72 となり、データベースの数値とも一致しますね。
この2つの工程を、副産物の重量も含めて詳しく見ていきましょう。
工程1: 「籾すり」(もみ → 玄米)
最初の工程は「籾すり(もみすり)」です。もみから硬い籾殻(もみがら)を取り除き、玄米を取り出す作業です。
- 換算率(もみ→玄米): 0.79 (公的資料の80%とほぼ同じですね)
- 玄米の重量: 30 kg(もみ) × 0.79 = 23.7 kg(玄米)
- 副産物(籾殻): 30 kg(もみ) − 23.7 kg(玄米) = 6.3 kg(籾殻)
この時点で、「もみ 30kg」は「玄米 23.7kg」と「籾殻 6.3kg」に分けられます。まずここで、重量の約21%にあたる6.3kgが籾殻として取り除かれます。
工程2: 「精米」(玄米 → 白米)
次に、工程1でできた「玄米 23.7kg」を精米し、糠(ぬか)と胚芽を取り除いて白米にします。
- 換算率(玄米→白米): 0.91 (公的資料の90%とほぼ同じです)
- 白米の重量: 23.7 kg(玄米) × 0.91 = 21.567 kg(白米)
- 副産物(米糠): 23.7 kg(玄米) − 21.567 kg(白米) = 2.133 kg(米糠)
ここでさらに、玄米の重量から約9%にあたる2.1kg強が米糠として取り除かれます。
【計算の検証】
この2段階の計算結果(約21.57 kg)は、冒頭で紹介した「もみ→白米」の直接換算(30 kg × 0.72 = 21.6 kg)と、ほぼ一致しますね。
計算が合っていることが分かり、スッキリしました!
結論として、「もみ 30kg」は、まず「籾すり」で約6.3kgの籾殻が除かれ、次に「精米」で約2.1kgの米糠が除かれる結果、最終的に約21.6kgの白米となります。
米糠(ぬか)は何キロ取れる?

精米の副産物である「米糠」。栄養価がとても高いので、お漬物(ぬか漬け)に使ったり、畑の堆肥(ぼかし肥)づくりに使ったりと、活用したい方も多いかと思います。
どれくらい取れるのか、先ほどの計算から整理してみましょう。
ケース1:もみ30kgを精米した場合
→工程2で計算した通り、約2.1kgの米糠が取れます。
(計算:[もみ30kg × 0.79 → 玄米23.7kg] × 0.09 ≒ 2.1kg)
ケース2:玄米30kgを精米した場合
→30kg(玄米)の約9%なので、約2.7kgの米糠が取れます。
(計算:30kg × 0.09 = 2.7kg)
どちらのスタート地点かによって、取れる米糠の量も変わってきますね。米糠は鮮度が命なので、手に入ったら早めに使うか、適切に保存するのがおすすめです。
ちなみに、この米糠を使った「ぼかし肥」は、家庭菜園や農業でとても役立つ有機肥料になります。
もみ30キロ精米すると何キロ?に関する全知識
もみ30キロを精米すると何キロになるか、その計算はバッチリですね。でも、「じゃあ、その『もみ』ってどこで精米できるの?」とか、「分づき米にしたら重さは変わるの?」とか、他にもいろいろ疑問が湧いてきませんか?
ここでは、そうした「もみ 30kg」に関連する知識を、もう少し深掘りしてまとめて紹介します。
籾殻(もみがら)の重さと用途
まずは「籾すり」の工程で出る「籾殻(もみがら)」についてです。先ほどの計算で、もみ30kgからは約6.3kgもの籾殻が出ることになりました(もみ重量の約21%)。かなりの量ですよね。
これはただのゴミではなく、非常に有用な資源です。籾殻の最大の特徴は、「非常に硬く、分解されにくい(腐りにくい)」こと。この特性を活かして、私の周りの農家さんたちは、主にこんな使い方をしています。
- 堆肥の材料(膨張材)として 堆肥(特にぼかし肥など)を作る際、米糠や家畜ふんなどを発酵させますが、そのまま積むとベタッと固まって空気が入らず、うまく発酵が進みません。そこで籾殻を「膨張材」として混ぜ込むことで、内部に空気の通り道を作り、発酵を助ける役割を果たします。
- 畑の土壌改良材として 水はけが悪い粘土質の畑などに籾殻をすき込むことで、土に隙間ができて水はけや通気性が良くなり、作物の根が張りやすくなります。いわゆる「土壌の物理性改善」ですね。
ただ、ここで面白い点があります。先ほどの計算で、もみ30kgからは「籾殻 約6.3kg」と「米糠 約2.1kg」が出ました(重量比 3:1)。
一方で、例えば堆肥作りの一般的なレシピでは、「籾殻 100kg」に対して「米糠 10kg」(重量比 10:1)といった配合が目安だったりします。これは、精米で得られた副産物だけで堆肥を作ろうとすると、籾殻が大量に余り、米糠が(発酵材として)不足する状況が生まれやすい、ということを示していますね。
もみ対応コイン精米機の探し方

さて、ここが一番の難関かもしれません。「もみ」を精米したい場合、一体どこへ持っていけばいいのでしょうか。
【最重要】通常のコイン精米機は「玄米専用」です!
街でよく見かけるJAの無人精米所や、ホームセンターの駐車場にあるコイン精米機は、ほぼ100%「玄米専用」です。
「もみ」をそのまま投入することは、絶対にしないでください。籾殻は非常に硬いため、玄米用の精米機に入れると内部で詰まり、機械の深刻な故障の原因になります。場合によっては、多額の修理費用を請求される可能性もゼロではありません。本当に、本当に注意してください。
「もみ」を精米するには、「もみすり機能つきコイン精米機」という特別な機械を探す必要があります。これらは比較的新しいタイプの機械で、籾殻を排出する機能が(玄米専用機とは別に)付いています。
ただし、設置台数はまだまだ一般的ではありません。
探し方としては、お手持ちのスマートフォンやPCで、「[お住まいの地名] もみすり コイン精米機」や「[地名] 籾摺り 精米機」といったキーワードで、根気強くインターネット検索してみるのが第一歩です。運が良ければ、設置場所を紹介しているブログや地図が見つかるかもしれません。
もし見つからない場合、最も現実的で確実な選択肢は、地域の農協(JA)が運営するカントリーエレベーターやライスセンター、あるいは専門の米穀店(お米屋さん)に相談してみることかなと思います。
これらの施設は業務用の大型機械(籾すり機と精米機が別々にある)を備えているため、「もみ 30kg」という量(玄米の30kg袋1袋分程度)であれば、持ち込みでの処理に(有料で)対応してもらえる可能性があります。まずは電話などで問い合わせてみるのが良いと思いますよ。
家庭用精米機での注意点
「それなら、家庭用精米機ならどう?」と思うかもしれません。確かに、最近の家庭用精米機は高性能で、一部の高機能なモデルには「もみモード」や「もみから精米」といったボタンが搭載されているものも存在します。
ただし、ここにも大きなハードルがあります。それは「処理量」です。
家庭用精米機は、一度に処理できる量が「1合~5合(玄米で約150g~750g)」程度のものが主流です。「もみ 30kg」という膨大な量を家庭用精米機で処理しようとすると、どうなるでしょうか?
仮に、一度に「もみ 5合分(※玄米5合=750gより重いですが、仮に750gとして)」を処理できる機種だったとしても、
30,000 g ÷ 750 g/回 = 40回
なんと、40回も機械を動かす必要があるんです。
1回の処理に数分かかるとして、機械の冷却時間なども考慮すると、数時間以上かかり続ける作業になるかもしれません。また、一度できれいに籾すりができず、選別して再度投入する、といった手間が発生する可能性もあります。
正直なところ、「もみ 30kg」という量を家庭用精米機で処理するのは、あまり現実的な作業量ではないですね…。時間と手間が非常にかかることを覚悟した方がよさそうです。
分づき米による重量の違い
ここまでの計算は、すべて「白米(10分づき)」、つまり糠と胚芽を完全に取り除いた状態を基準にしてきました。でも、最近は健康志向の高まりから、あえて糠(ぬか)や胚芽の一部を残す「分づき米(ぶづきまい)」を選ぶ方も増えていますよね。
- 玄米(0分づき): まったく精米しない状態。栄養価は最も高いが、食感は硬め。
- 3分づき、5分づき、7分づき: 数値が大きいほど白米に近くなります。5分づきなら胚芽が半分ほど残り、7分づきなら白米に近い食感で栄養も残せる、といった特徴があります。
- 白米(10分づき): 糠と胚芽を完全に取り除いた状態。
ここで重要なのは、精米度(分づき)の選択によって、最終的なお米の重量が変わることです。
当然ですが、「7分づき」は「白米(10分づき)」よりも削り取る糠の量が少ないですよね。ということは、失われる重量(米糠になる重量)が少ない、ということです。
例えば「玄米30kg」を精米する場合、
- 白米(10分づき)にすると → 約27.3kg(約2.7kgが糠になる)
- 7分づきにすると → 削る糠が少ないため、27.3kgよりも重くなります(例:28kg台になる、など)。
したがって、「精米すると何キロ」という問いの答えは、ユーザーがどの精米度を選ぶかによっても変動する、ということですね。
1俵60kgと30kg袋の関係

最後に、お米の伝統的な単位についての豆知識です。「30kg」という数字は、日本の米の伝統的な単位である「俵(ひょう、たわら)」と深い関係があります。
1俵 = 60 kg
みなさんも一度は聞いたことがある単位だと思います。重要なのは、伝統的にこの「1俵(60kg)」は、「玄米」を指すのが一般的だということです。(※ディスプレイ用の藁で編んだ米俵には、中身として籾殻が入っているものもあるようですが、流通上の単位としては「玄米 60kg」が基準です)
今の流通で「30kg」の紙袋が主流になっているのは、単純に「60kgは重すぎる!」という物流上の理由が大きいようです。
昔と違って、人手で運ぶには60kgは腰を痛める原因にもなり、深刻な問題だったと聞きます。そこで、この伝統的な「1俵(60kg)」の半分である「30kg」の紙袋が、現代の物流に合わせた合理的(運搬しやすい)な単位として広く普及した、ということみたいですね。
【豆知識】お米の伝統単位(体積)
お米の単位には「重さ(kg)」のほかに、「体積(容積)」で測る伝統的な単位があります。「1合炊き」などで今も日常的に使われていますね。
| 単位 | 読み | 体積(目安) | 重さ(白米換算) | 関連情報 |
|---|---|---|---|---|
| 1合 | ごう | 約 180cc (ml) | 約 150g | 炊飯器の標準カップ |
| 1升 | しょう | 約 1.8 L | 約 1.5kg | 10合 |
| 1斗 | と | 約 18 L | 約 15kg | 10升 |
| 1俵 | ひょう | 約 72 L | 約 60kg | 4斗(通常玄米を指す) |
| 1石 | こく | 約 180 L | 約 150kg | 10斗(武士の石高) |
(注)この表は「白米」を基準にした換算の一例です。玄米やもみでは重さが異なります。

もみ30キロ精米すると何キロ?のQ&A
最後に、この記事の要点をQ&A形式で簡潔にまとめます。迷った時はここを見返してみてください。
Q. 「もみ」30kgを精米して「白米」にすると、何キロ?
A. 約21.6 kg になります。
標準換算率(もみ→白米 0.72)に基づく計算値です。ただし、これはあくまで一般的な目安であり、お米の品種や品質、乾燥状態、精米機の性能によって必ず変動します。
Q. 「玄米」30kgを精米して「白米」にすると、何キロ?
A. 約27.3 kg になります。
標準換算率(玄米→白米 0.91)に基づく計算値です。米の30kg袋はこちらの「玄米」を指すことが圧倒的に多いため、この数値がご自身のケースに該当する可能性が高いかなと思います。
Q. もみ 30kg から取れる「米糠(こめぬか)」の重さは?
A. 約2.1 kg です。
まず「籾すり」で玄米(23.7kg)にし、その玄米を「精米」する際に、玄米重量の約9%が米糠として取り除かれるためです。
Q. 「もみ」を精米したいのですが、どこでできますか?
A. 一般的なコイン精米機は「玄米」専用なので、絶対に使用しないでください。
「もみ」を精米するには、「もみすり機能付き」のコイン精米機を探す必要がありますが、設置台数は非常に少ないです。または、もみ対応の「家庭用精米機」もありますが、30kgを処理するのは非常に手間がかかります。 最も現実的なのは、お近くのJA(農協)や米穀店(お米屋さん)に相談してみることです。

