バジルの収穫はどこから?正しい摘み方と育て方で収量アップ!

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家庭菜園で人気のバジルですが、「バジルの収穫はどこから切ればいいの?」と迷うことはありませんか。バジルの育て方や適切な収穫方法を知らないと、収穫量が減ってしまったり、株が弱ったりすることがあります。この記事では、バジルの収穫時期や収穫までの日数、収穫後にまた生えてくる?といった疑問にお答えします。さらに、下の葉から取るべきか、収穫の終わりはいつなのか、そして収穫したバジルの保存方法やおすすめの食べ方まで詳しく解説します。バジルを庭に植えてはいけないと言われる理由にも触れながら、長くたくさん収穫するコツをご紹介します。

この記事で分かること

  • バジルを収穫する正しい位置がわかる
  • 収穫量を増やす「摘心」のコツがわかる
  • 収穫時期や収穫の終わりのサインがわかる
  • 収穫後の適切な保存方法と食べ方がわかる
目次

バジル収穫はどこから?基本の育て方

  • バジルの基本的な育て方
  • 苗の植え付けから収穫までの日数
  • バジルの収穫時期はいつ?
  • 収穫後にまた生えてくる?
  • 正しい収穫方法と摘心のコツ

バジルの基本的な育て方

バジルを元気に育て、たくさんの葉を収穫するためには、基本的な育て方のポイントを押さえることが不可欠です。バジルは家庭菜園初心者にも育てやすいハーブですが、いくつかの鍵となる要素があります。

結論から言うと、「日当たり」「水やり」「肥料」、そして「土選び」の4つが成功の鍵となります。

バジルは熱帯アジアが原産のシソ科の植物で、高温と日光を非常に好みます。このため、日当たりと風通しの良い場所で育てることが最も重要です。プランターでも地植えでも、少なくとも半日以上は直射日光が当たる場所を選んでください。日照不足になると、茎が細く間延び(徒長)し、葉の香りも弱くなってしまいます。

次に水やりですが、バジルは水を好む植物です。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えるのが基本です。特にプランター栽培は乾燥しやすいため、夏場は朝夕の2回水やりが必要になることも珍しくありません。ただし、常に土が湿っている状態は根腐れの原因になりますので、水のやりすぎには注意し、土の状態を確認してから与えましょう。

土と肥料の選び方

バジルは、保水力と排水性を兼ね備え、有機質に富んだ肥沃な土を好みます。市販の野菜用培養土やハーブ用の土を利用するのが手軽で確実です。もし土を自作する場合は、赤玉土と腐葉土を6:4程度の割合で混ぜ、少量の苦土石灰を加えて酸度を調整すると良いでしょう。

また、バジルは「肥料食い」と言われるほど生育旺盛で肥料を好みます。植え付け時には、まず元肥として緩効性肥料を土に混ぜ込みます。その後、生育期にあたる5月から9月にかけては、肥料切れを起こさないよう追肥が必要です。葉の色が薄くなったり、黄色っぽくなったりしたら肥料不足のサインです。2~3週間に1回程度、液体肥料を与えるか、1か月に1回、化成肥料を株元に施してください。

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苗の植え付けから収穫までの日数

バジルの収穫開始までに必要な日数は、種から育てるか、市販の苗から育てるかで大きく異なります。それぞれの目安を理解しておきましょう。

手軽に始めたい初心者の方には、苗からの栽培が圧倒的におすすめです。苗から植え付けた場合は約30日(1か月)ほどで、最初の収穫(摘心)が可能になります。

バジルの苗は、気温が安定してくる4月下旬からゴールデンウィーク頃にかけて、園芸店やホームセンターの店頭に並び始めます。バジルは寒さに非常に弱いため、遅霜の心配がなくなった5月以降に植え付けるのが安全です。この時期に苗を植え付ければ、気温の上昇とともにぐんぐん成長し、6月下旬頃から本格的な収穫シーズンを楽しめます。

一方、種まきから育てる場合は、収穫開始まで約50日~60日が目安です。バジルの種は発芽に適した温度(地温)が20℃以上必要なため、種まき自体も4月下旬から5月が適期です。バジルは「光発芽性種子」といって、発芽に光を必要とする珍しい性質を持っています。そのため、種をまいた後に土を厚くかぶせすぎると発芽率が下がるので注意が必要です。種まきから発芽、そして苗が収穫できる大きさ(草丈20cm程度)になるまで時間がかかるため、収穫開始は苗から育てるより少し遅くなります。

バジルの収穫時期はいつ?

バジルの主な収穫時期は、梅雨が明けて気温が本格的に上がる6月下旬から、秋になって涼しくなる10月頃までです。

これは、バジルが熱帯原産で暑さを好む植物であるためです。日本の夏はバジルにとって絶好の生育環境であり、適切な管理をすれば次々と新しい葉を展開させます。最初の収穫は、前述の通り、苗の植え付けから約1か月後、株の草丈が20cm程度にしっかりと成長したら、収穫を開始するのに最適なタイミングと言えます。

この長い収穫期間中、美味しいバジルを収穫し続けるために絶対に守るべき重要な注意点があります。それは、花芽(花穂)を早めに摘み取ることです。

花芽は見つけ次第、即摘み取る

バジルは7月後半から8月のお盆過ぎにかけて、種の季節を感じ取り、子孫を残すために花を咲かせようとします。茎の先端に、葉とは違う形の穂(花芽)が出てきたら、それがサインです。

この花芽を放置して花が咲いてしまうと、株は全てのエネルギーを花と種に集中させるようになります。その結果、葉の成長が止まるだけでなく、葉が硬くなり、香りや味が著しく落ちてしまいます。美味しいバジルを長く楽しむためには、この花芽を見つけ次第、ためらわずに指先で摘み取ることが不可欠です。

収穫後にまた生えてくる?

「一度収穫したら、それで終わりなのでは?」と心配されるかもしれませんが、その心配は無用です。正しい方法で収穫すれば、バジルはわき芽から次々と新しい葉を生やし、秋まで何度も収穫できます。

この「また生えてくる」仕組みは、バジルの茎の構造に秘密があります。バジルの葉は、茎の「節(ふし)」と呼ばれる部分から左右対になって生えています。そして、その葉の付け根部分には、必ず「わき芽」と呼ばれる小さな芽が控えています。

収穫する際に、この「わき芽」をしっかり残して茎を切ることが、次の収穫につながる最大のポイントです。切られた茎の先端(成長点)がなくなることで、植物は「このままでは上に伸びられない」と判断し、残されたわき芽にエネルギーを送るようになります。その結果、わき芽が新しい茎としてグングンと成長し、そこからさらに葉が茂るのです。

逆に言えば、料理に使いたい葉だけを一枚一枚摘み取っていると、この「わき芽」は刺激されず、眠ったままになります。残った茎からは新しい葉は出ず、株は上に細く伸びるばかりで、収穫量もまったく増えません。

注意点:葉だけを摘み取る収穫方法は、収穫量を減らすNGな方法です。必ずわき芽の上で茎ごとカットし、次の成長を促すようにしましょう。

正しい収穫方法と摘心のコツ

バジルの収穫量を家庭菜園レベルで格段に増やすための最も重要な作業が「摘心(てきしん)」です。これは、株の先端(頂点)の芽を摘み取る作業のことで、最初の収穫と同時に行います。

摘心を行う目的は、植物が本能的に持つ「頂芽優勢(ちょうがゆうせい)」という性質を打破するためです。植物は一番てっぺんの芽(頂芽)を優先的に伸ばそうとしますが、この頂芽を摘み取ることで、そのエネルギーが横にあるわき芽へと分散されます。これにより枝数が増え、収穫できる葉の量が文字通り2倍、4倍、8倍と増えていきます。

大手種苗メーカーのウェブサイトでも、バジルの収穫量を増やす方法としてこの摘心が推奨されています。(参考:タキイ種苗株式会社「バジル(スイートバジル)の育て方・栽培方法」

最初の摘心(1回目)

最初の摘心は、株の草丈が約20cmに成長した頃がベストタイミングです。株元から数えて、下から3節目(葉が左右に対で出ている箇所)のすぐ上を、清潔な園芸用ハサミで切り取ります。この時、切った部分のすぐ下にある左右一対の小さなわき芽を絶対に傷つけないよう注意してください。この2つのわき芽が、次のメインの茎に成長します。

2回目以降の収穫

最初の摘心後、1~2週間もすれば、残したわき芽が伸びてV字型に枝分かれします。その後は、その新しく伸びた枝先に葉が数枚(2~3節)ついたら、その枝の先端を、同様にわき芽の上でハサミで切って収穫します。これを収穫シーズン中、繰り返し行うのです。

収穫(摘心)のまとめポイント

  • 切る場所:必ず「わき芽」(葉の付け根にある小さな芽)のすぐ上を切る。
  • タイミング:最初の1回は草丈20cm時。2回目以降は、伸びた枝先のわき芽の上を随時カット。
  • NGな方法:葉だけを一枚一枚摘み取ること。これではわき芽が育ちません。
  • 重要なこと:花芽(花穂)を見つけたら、葉が硬くなる前にすぐに摘み取ること。

このように、バジルの収穫は単に「必要な葉を摘む」という作業ではなく、「わき芽を育てて株を意図的に分岐させる」という園芸技術であると意識することが、成功への最大のコツです。

バジル収穫でどこから切るか迷う疑問

  • 下の葉から収穫するのはNG?
  • 収穫の終わりのサイン
  • 収穫したバジルの保存方法
  • おすすめのバジルの食べ方
  • バジルを庭に植えてはいけない理由
  • バジル収穫でどこから切るか総まとめ

下の葉から収穫するのはNG?

料理にほんの数枚だけ使いたい時、「株へのダメージが少なそうだから」と、下の葉から摘み取った方が良いのでは?と考えるかもしれません。しかし、これはバジルの収穫量を長期的に増やす観点からはおすすめできない方法です。

主な理由は、前述の「摘心」の効果が得られないためです。下の葉をいくら摘み取っても、株の成長点(先端)は無傷で残ったままになります。そのため、株は「頂芽優勢」を維持し続け、わき芽の成長が促されません。結果として、株は横に広がらず、上へ上へとヒョロヒョロ伸びるばかりで、枝数も葉の数も増えないのです。

もし少量だけ必要な場合であっても、下の葉を摘むのではなく、株の先端(一番上のわき芽の上)を摘心しながら収穫する方が、株全体の成長にとっては非常に効果的です。摘心して収穫した先端部分は、柔らかく香りも良いため、そのまま料理に使うのに最適です。

補足(例外的なケース):株が大きく茂りすぎて、株元の風通しが悪くなり、下の葉に日光が当たらなくなってしまった場合は、例外的に下の葉を整理のために取り除くこともあります。これは収穫目的ではなく、あくまで株の健康維持(蒸れや病気の防止)のための「剪定」作業となります。

収穫の終わりのサイン

バジルの収穫が終わりを迎えるサインは、人間の体感、すなわち「気温の低下」によって明確に判断できます。

バジルは熱帯原産の植物であり、寒さには極めて弱い性質を持っています。生育の適温は20℃~30℃とされ、気温が15℃を下回ると成長が鈍り、10℃を下回るようになると生育が完全に止まります。そして、葉は黒ずんで枯れ始めてしまいます。このため、日本の多くの地域では冬越しができず、一年草として扱われます。

地域にもよりますが、東京周辺では10月頃、朝晩の気温が10℃近くまで下がるようになると収穫の限界が近づきます。日中の日差しがまだ暖かくても、夜間の冷え込みがバジルにとっては大きなダメージとなるのです。

霜が降りる前にすべて収穫を!

収穫の終わりを決定づけるのが「霜(しも)」です。バジルは霜に非常に弱く、一度でも霜が降りると、一晩で真っ黒になり、しおれて枯れてしまいます。天気予報で「霜注意報」が出たら、それが最後の収穫の合図です。まだ葉が元気なうちに、寒くなる前にすべての葉を収穫しきることが大切です。収穫した大量の葉は、後述する保存方法でストックしておくと、冬の間もバジルの香りを楽しむことができます。

収穫したバジルの保存方法

バジルは収穫後、そのまま常温や冷蔵庫に置くと、水分が蒸発してすぐにしなびて黒ずんでしまいます。特に注意したいのが「低温障害」です。熱帯生まれのバジルは寒さに弱く、冷蔵庫(約2~6℃)に入れると、葉が黒く変色して香りが飛んでしまいます。適切な方法で保存することが、美味しさを長持ちさせるコツです。

用途や保存期間に合わせて、以下の方法を使い分けましょう。

数日以内に使う場合(常温・冷蔵)

  • 常温(水挿し):最も手軽で、鮮度を保ちやすい方法です。コップや空き瓶に水を入れ、バジルの茎を挿しておきます。直射日光の当たらない涼しいキッチンなどに置いておき、できれば毎日水を替えることで、1週間程度は新鮮な状態を保てます。
  • 冷蔵(野菜室):低温障害を防ぐ工夫が必要です。湿らせたキッチンペーパーでバジルの切り口(茎の下部)を包み、さらに全体を新聞紙や乾いたキッチンペーパーでふんわりと包みます。これをポリ袋や密閉容器に入れ、冷蔵庫の中でも温度が比較的高めな「野菜室」で保存します。この方法で約1週間持ちます。

長期保存する場合(冷凍・乾燥・オイル漬け)

大量に収穫した場合は、風味を閉じ込める加工保存が便利です。

冷凍保存は、香りを保つのに最も適しています。葉を洗い水気をしっかり拭き取ってから、そのまま密閉容器に入れて冷凍します(使う際は凍ったまま調理)。さらに便利なのが、オリーブオイルやニンニクと一緒にミキサーにかけて「バジルペースト(ジェノベーゼソース)」にしてから冷凍する方法です。製氷皿などで小分けにして凍らせると、パスタやソースにすぐ使えて非常に便利です。約1か月は美味しく保存可能です。

乾燥保存(ドライバジル)は、最も長期保存が可能です。葉を洗い、風通しの良い日陰で数日間吊るすか、電子レンジ(600Wで数十秒ずつ様子を見ながら)加熱して水分を飛ばします。完全に乾燥したら手で細かく砕き、密閉容器に入れて冷暗所で保存します。ただし、フレッシュバジルとは香りが大きく異なる、乾燥ハーブ特有の香りになります。

私の一番のおすすめは、やはり「バジルペースト」にして冷凍保存する方法です。収穫シーズンの終わりにまとめて作っておけば、冬でも本格的なジェノベーゼパスタが楽しめますよ。

バジルの保存方法 比較表
保存方法 保存期間の目安 特徴とポイント
常温(水挿し) 約1週間 最も手軽。鮮度を保てる。水を毎日交換する必要あり。
冷蔵(野菜室) 約1週間 湿らせたペーパーで包み、低温障害を防ぐ工夫が必要。
冷凍(そのまま) 約1か月 水気をよく拭き取る。解凍後は加熱調理専用。
冷凍(ペースト) 約1か月 香りを最も保てる。料理に使いやすく非常におすすめ。
乾燥(ドライ) 約6か月~1年 長期保存可能。ただし、香りが大きく変化する。

おすすめのバジルの食べ方

収穫したてのフレッシュバジルは、その清涼感あふれる爽やかな香りを活かす食べ方が最適です。加熱しすぎると香りが飛んでしまうため、生のままか、加熱は最後にごく短時間にするのがコツです。

最も代表的で人気の食べ方は、やはり「ジェノベーゼソース」でしょう。バジル、松の実(またはクルミ)、ニンニク、パルメザンチーズ、そして良質なオリーブオイルをミキサーやフードプロセッサーにかけるだけで、本格的なパスタソースが完成します。パンに塗ったり、白身魚のソテーにかけたりと万能です。

他にも、以下のような食べ方が人気です。

  • カプレーゼ:スライスしたトマトとモッツァレラチーズにフレッシュバジルをちぎって乗せ、オリーブオイルと塩をかけるだけの定番サラダ。素材の味を引き立てます。
  • ピザ:マルゲリータピザのトッピングとして、焼き上がりの直前に乗せると香りが立ちます。
  • ガパオライス:鶏のひき肉と一緒に炒めるタイ料理。本来は「ホーリーバジル」という種類が使われますが、家庭で手に入りやすい「スイートバジル」でも十分に美味しく作れます。
  • バジルオイル:刻んだバジルをオリーブオイルに漬け込むだけで、香り高いフレーバーオイルが完成します。サラダやカルパッチョに最適です。
  • 風味付け:細かく刻んでサラダのドレッシングに混ぜたり、肉料理や魚料理の最後の香り付けに使ったりと、アクセントとしても活躍します。

バジルの花も食べられます

収穫の項目で「花芽は摘み取る」と解説しましたが、この摘み取った花も、実は食べることができます。葉と同様に爽やかな香りがあり、紫や白の可愛らしい見た目を活かして、エディブルフラワー(食用花)としてサラダや料理の彩りに使えます。もし摘み取りが少し遅れて花が咲いてしまっても、捨てずに活用してみてください。

バジルを庭に植えてはいけない理由

「バジルを庭に植えてはいけない」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、これはバジルに毒性がある、あるいは不吉な植物であるといった意味では全くありません。主に、栽培管理の特性や他の植物への影響を指していることが多いようです。

実際には、バジルを庭に植えることには大きなメリットもあります。

メリット(コンパニオンプランツ)

バジルは、トマトやナス、ピーマンといった夏野菜の近くに植えると、お互いの生育を助ける「コンパニオンプランツ(共栄作物)」として非常に優秀なことで知られています。JAグループの家庭菜園情報などでも、トマトの害虫(アブラムシなど)を遠ざける効果が期待できるとして、一緒に植えることが推奨されています。(参考:JAグループ「コンパニオンプランツで野菜づくり」)

デメリットと注意点

一方で、「植えてはいけない」と言われる背景には、以下のような園芸上の理由が考えられます。

  • 寒さに弱い(一年草):最大の理由です。前述の通り、バジルは日本の冬を越せず、霜が降りると枯れてしまいます。地植えにすると、秋には必ず枯れてしまい、毎年新しい苗を植え替える手間がかかります。宿根草と勘違いして植えると「枯れてしまった」と誤解されることがあります。
  • 病害虫の被害:香りで害虫を遠ざける一方、ヨトウムシやハダニ、バッタなど、バジルの柔らかい葉を好んで食べる害虫もいます。地植えはプランターより虫の被害に遭いやすい側面があります。
  • 過度の繁殖(ミントとの混同):これはよくある誤解ですが、同じシソ科の「ミント」が地下茎で爆発的に増えて庭を占拠するのに対し、バジルはそのような性質はありません。環境が合うと大きく茂ることはあっても、地下茎で増殖して手に負えなくなることはないため、この心配は不要です。

これらの特性を理解していれば、地植えを避ける絶対的な理由はありません。むしろ、プランター栽培の方が水切れの管理がシビアになるため、こまめな水やりが難しい場合は、地植えの方が管理しやすい側面もあります。ご自身の栽培環境に合わせて選ぶと良いでしょう。

バジル収穫でどこから切るか総まとめ

最後に、この記事の要点をリストでまとめます。

  • バジルの収穫は「わき芽」のすぐ上で茎ごと切る
  • 草丈が20cm程度になったら最初の収穫(摘心)を行う
  • 収穫量を増やすには葉だけを摘まず「摘心」を繰り返す
  • わき芽を残して切れば、そこから新しい茎が伸びてまた生えてくる
  • 下の葉から収穫する方法は収量アップにはつながらない
  • 収穫時期は6月下旬から10月頃まで
  • 花が咲くと葉が硬くなり味が落ちるため、花芽は早めに摘む
  • 収穫までの日数は苗から植えて約30日が目安
  • 寒さに弱いため、気温10℃以下が収穫の終わりのサイン
  • 霜が降りると一晩で枯れるため、その前にすべて収穫しきる
  • 保存は低温障害に注意し、水挿しやペースト冷凍がおすすめ
  • 食べ方はジェノベーゼソースやカプレーゼが定番
  • 「庭に植えてはいけない」は毒性ではなく管理上の特性(一年草であること)
  • トマトの近くに植えるとコンパニオンプランツとして機能する
  • 基本の育て方は日当たり、水やり、肥料(追肥)が重要
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