キャベツ収穫の見極め完全ガイド!裂球・とう立ちを防ぐコツ

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こんにちは。今日も田んぼと畑から、運営者の「あつし」です。

家庭菜園でキャベツを育てていると、一番悩むのが収穫のタイミングじゃないでしょうか。「キャベツの収穫の見極め」って、本当に難しいですよね。もうちょっと大きくなるかな?と待っていると、いきなり「パカッ!」と割れてしまったり。今週末に収穫しようか、それとも雨が降る前がいいのか…本当に悩みどころです。

基本は「手で押す」ことだと聞きますが、どれくらい「固くしまっている」のがベストなのか、そのさじ加減がまた悩ましいところです。収穫が遅れると「裂球(玉割れ)」してしまいますし、特に春キャベツは「とう立ち」のリスクもあって、冬キャベツと同じ感覚でいると失敗しがちです。

この記事では、私がいつも実践している、キャベツの収穫タイミングを見極めるための具体的なサインや、品種ごとの注意点、そして収穫後の保存方法まで、失敗しないためのコツを詳しく解説していきますね。

  • 収穫適期を知らせる5つのサイン
  • 収穫が遅れた時のリスク(裂球・とう立ち)
  • 品種別(春・冬)の見極め方の違い
  • 収穫後の正しい保存方法と脇芽の育て方
目次

キャベツ収穫の見極め:5つの重要サイン

まずは、キャベツが「もう食べてOK!」と送ってくる、収穫のサインについてですね。いろいろな見方がありますが、基本はやっぱり「触ってみること」かなと思います。私がチェックしている、視覚と触覚のサインを5つ紹介しますね。これらを総合的に見ることで、判断の精度がぐっと上がりますよ。

最重要指標:手で押す固さの確認

これが一番重要で、一番確実な方法かなと思います。キャベツの球の上部(天面)を手のひらで軽く押してみます。

この時、中身が詰まっていて、パンとした強い弾力を感じたら、それが収穫適期のサインです。イメージとしては、空気がパンパンに入ったボールを触るような感覚ですね。もし押した部分が簡単にへこむ、フカフカするようであれば、まだ中身の巻きが不十分ということです。

実はこれ、「美味しくなったサイン」というよりは、「これ以上待つと裂球(玉割れ)しますよ!」という最終警告に近いんです。固く締まった状態というのは、もう内部の圧力も限界に近いということ。このサインを見逃さないことが、失敗を防ぐ最大のコツですね。

見た目のサイン:光沢と外葉の変化

手で押すのと合わせて、見た目もチェックします。栽培している品種の標準的な大きさになった上で、以下のサインが出ていないか確認します。

光沢(ツヤ)と玉の形状

葉がしっかりと巻いて、玉の表面にツヤ(光沢)が出てきたら、内部が充実し、生育が完了に近づいているサインです。水滴を弾くような、生き生きとしたツヤですね。

外葉・下葉の状態

もう一つ、ちょっとマニアックな見方かもしれませんが、結球が最大になると、外側の下葉がその圧力に耐えきれなくなって、わずかに外側へ反り返ったりすることがあります。こうなったら、中身がパンパンに詰まっている証拠なので、収穫を急いだ方がいいですね。

【上級者向け】究極のサイン:お尻の微細な亀裂

これは本当に上級者向けで、毎日観察できる家庭菜園ならではのサインです。一般的に「割れ」は収穫遅れですが、玉の「お尻(付け根)部分」に、「短い亀裂が1本」だけ入った状態。これは糖度が最大に達した、裂球が始まるギリギリのラインを示すサインだとも言われています。ただ、リスクも高いので、見極めに自信が持てるまでは「固さ」と「光沢」で判断するのが安全かなと思います。

収穫が遅れるとどうなる?

収穫タイミングは、「早すぎ」と「遅すぎ」の2つの失敗があります。この2つのリスクには、天と地ほどの差があると私は思っています。

収穫が早すぎる場合(若採り)

結球が不十分な状態で収穫すると、玉が小さかったり、巻きが緩くて水分ばかりだったりして、味が薄い可能性はあります。でも、食べられないほどの失敗ではありません。若採りの柔らかいキャベツとして楽しむこともできますしね。

収穫が遅すぎる場合(採り遅れ)

問題は、「遅すぎた(採り遅れ)」場合です。これはキャベツ栽培における致命的な失敗につながることが多いです。「もう少し大きくしたい…」「もっと重くしたい…」という欲張りな気持ちが、たった数日のうちに収穫適期を逃す原因になりがちです。

キャベツ収穫の鉄則は、「迷ったら早めに収穫する」ことです。採り遅れは、裂球やとう立ちを引き起こし、作物の価値を一気にゼロにしてしまう可能性がありますからね。早すぎは「味の低下」で済みますが、遅すぎは「作物の崩壊」です。

裂球(玉割れ)の原因と対策

採り遅れによる最大の失敗が、この「裂球(玉割れ)」です。玉が物理的に破裂してしまう現象ですね。せっかく固く結球したのに、これを見ると本当にがっかりします…。

これは、キャベツ内部の若い葉はまだ成長しようとしているのに、外側の葉はもう成長が止まっている、という圧力の不均衡で起こります。そして、この不均衡を加速させる引き金(トリガー)があるんです。

裂球の主なトリガー

一番多いトリガーは、水分の急激な吸収です。乾燥が続いた後の、まとまった雨が降ると、根が一気に水を吸い上げて内部が急肥大し、外葉が耐えきれずにパカッと割れてしまいます。

また、結球が始まってからの不適切な追肥も、生育を急に進めてしまうため危険です。特に窒素肥料が急に効くと、内部の肥大が促進されて裂球を誘発します。(出典:タキイ種苗株式会社「キャベツが裂球してしまいます。どうしてでしょうか。」

裂球を防ぐための対策

  • 適期収穫:玉が固く締まったら欲張らず収穫する(これが一番根本的で重要)。
  • 水・肥料の管理:結球期(玉が巻き始めたら)の水やりは過湿を避け、追肥は結球が始まる「前」に終わらせるのが基本かなと思います。
  • 応急処置(断根):どうしても収穫できない時に大雨が予想される場合、スコップで株の周りの根を一部切断し、水の吸収を意図的に弱める「断根」という応急処置もありますね。ただし、これはあくまで緊急避難的な方法です。
  • 品種選定:栽培計画の段階で、「彩音」など、裂球しにくい(在圃性[ざいほせい]が高い)品種を選ぶのも一つの手です。

とう立ちのサインと見分け方

もう一つの「割れる」失敗が、「とう立ち(抽苔)」です。これは裂球とは原因がまったく違います。

とう立ちは、キャベツが気温の上昇や日長(日の長さ)の変化などを感じて、子孫を残すために花芽を咲かせようとする自然な生殖反応です。特に春先、暖かくなってくると「春が来た!」とキャベツが勘違いして、とう立ちのスイッチが入りやすいですね。

サインとしては、

  • 玉の頭頂部(中央)が、丸みを失ってとんがってくる
  • 玉が割れ、その割れ目から花芽(菜の花みたいな芽)が突き出してくる。

こんな感じです。とう立ちが始まると、養分が花に取られて葉が固くなり、味も極端に落ちてしまいます。

裂球ととう立ちの違い

初心者の方にはどちらも「割れたキャベツ」に見えますが、原因も対策も違います。この違いを知っておくことが、次の栽培に活きてきますよ。

項目 裂球 (Bursting) とう立ち (Bolting)
原因 物理的圧力(水・肥料の過多) 生殖的反応(気温・日長の変化)
割れ方 外側から「破裂」する 内側から「突き破って」出てくる
主な対策 水・肥料の管理、断根 適期(早期)収穫のみ
副産物 なし(食べられない) 花芽(なばな)は食べられる

豆知識:とう立ちした芽は食べられる

とう立ちしてしまったキャベツの玉は美味しくないですが、突き出てきた花芽(なばな)自体は、「キャベツのなばな」として収穫して食べることができますよ。おひたしや炒め物にすると、春の香りがして美味しいです。

キャベツ収穫の見極め:品種別のコツ

ここが、家庭菜園で一番ハマりやすい落とし穴かもしれません。実は、スーパーでよく見る「春キャベツ」と「冬キャベツ」では、収穫の「正解」がまったく違うんですよね。この「キャベツ収穫の見極め」の基準を間違うと、大失敗につながります。

春キャベツは固さで判断しない

秋に種をまいて春から初夏に収穫する「春キャベツ」は、葉が柔らかく、みずみずしいのが特徴です。いわゆる「新キャベツ」ですね。

この春キャベツの見極めで一番大事なのは、「固く締まる」ことを基準にしてはいけない、ということです。春キャベツは品種の特性として、巻きが緩く、ふんわりしています。生食でその柔らかさを楽しむタイプですからね。

【危険】春キャベツ栽培の典型的な失敗

もし冬キャベツの基準を当てはめて、「まだ固くならないな…」と収穫を待ち続けてしまうと、どうなるか。

春になって気温が上がった瞬間に、一斉に「とう立ち」してしまいます。これが春キャベツ栽培で最も典型的な失敗パターンです。「固くなる」のを待っていたら、花が咲いてしまった…というわけですね。

春キャベツは、ふんわりと巻いた状態でも、十分な大きさ(品種ごとの標準サイズ)に達していれば、それが収穫適期です。見た目が軽く、柔らかそうでも、それが春キャベツの良さなんです。

冬キャベツはずっしり重いかチェック

夏に種をまき、秋から冬にかけて収穫する「冬キャベツ(寒玉)」は、春キャベツとは正反対です。煮込んだり、炒めたりと、加熱調理に向いているタイプですね。

こちらは巻きが固く、扁平な楕円形で、ずっしりと重みがあるのが良品です。収穫の見極めも、球の上部を押し、固く締まっていることを厳密に確認します。「手で押す固さ」を基準にするのは、主にこちらの冬キャベツですね。

冬キャベツは寒さに強く、春キャベツほど急にとう立ちするリスクは低いですが、その代わり、収穫が遅れると雨や霜で「裂球」するリスクが高まります。やはり、固く締まったら早めに収穫するのが吉ですね。

【比較】春キャベツと冬キャベツの見極め方

比較項目 春キャベツ(秋まき・春収穫) 冬キャベツ(夏まき・秋冬収穫)
形状 ふんわりと巻く(球形または縦長) 巻きが固い(扁平な楕円形)
重さ 見た目よりも軽いもの ずっしりと重さを感じるもの
触感 巻きが緩く、柔らかい 固く締まっている
収穫判断 巻きが緩くても、十分な大きさがあれば収穫 固く締まり、重さが出たら収穫
主なリスク 収穫待ちによる「とう立ち 降雨や追肥による「裂球

正しい収穫方法:包丁を入れる位置

収穫適期を見極めたら、いよいよ収穫です。切れ味の良い包丁や専用の収穫ナイフを用意してください。

おすすめの方法は、キャベツの玉を手で掴み、真横に(地面と平行になるよう)グッと押し倒す方法です。こうすると、玉と地面の間の「芯(茎)」がはっきりと露出します。そこに包丁を当てて、切り離します。この方法だと、どこを切っているか見やすいので、玉のお尻を傷つけずにきれいに収穫できますよ。

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収穫時のコツ

収穫の際、切り取った玉側に、外葉を2〜3枚わざとつけて切ると、玉のお尻を切りすぎず、収穫後の日持ち(保存性)が良くなると言われています。この外葉が、運んだり保存したりする間の「クッション」や「カバー」の役目を果たしてくれるんですね。

また、収穫直後の切り口(芯)は、新鮮なものほど美しい「乳白色」をしています。時間が経つとここが黒ずんでくるので、スーパーで選ぶ時の鮮度のバロメーターにもなりますね。

脇芽(2個目)を収穫する方法

通常、キャベツを収穫した後の株(根や外葉)は、病害虫の温床になるのですぐに片付けます。特にアオムシなどの害虫が残っていると、次の作付け(特に同じアブラナ科の野菜)に悪影響(連作障害)を与えますからね。

ただ、応用テクニックとして、株を残して2個目のキャベツ(脇芽)を収穫する方法もあります。これは、株を畑に残す期間が長くなるため、アオムシなどのキャベツ害虫のリスクが高まることを理解した上で試してみてください。

脇芽(2個目)を収穫するコツ

  1. 1個目を収穫した後、外葉と株(芯)を畑に残します。(外葉は数枚残しておくと光合成に役立ちます)
  2. 葉の付け根から、複数の「脇芽」が発生してきます。
  3. 最大のコツ:最も元気の良い脇芽を「一つだけ」残し、他はすべて手で摘み取ります。(これを「芽かき」と言います)
  4. 養分を一つに集中させることで、約45日ほどで小ぶりなキャベツ(ゴルフボール〜テニスボール大)が収穫できます。

途中でまた新しい脇芽が出てきたら、その都度取り除いてくださいね。追肥を少量施すと、より結球しやすくなりますよ。

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キャベツの鮮度を保つ保存方法

収穫したキャベツを長持ちさせるコツは、「呼吸の抑制」と「水分の管理」です。キャベツは収穫後も芯(成長点)から呼吸しているので、ここをどう処理するかが鍵になります。

冷蔵保存(丸ごと)のコツ

キャベツは冷涼な環境で育つ野菜なので、野菜室(約3〜8℃)よりも、設定温度が低い「冷蔵室」(約0〜3℃)の方が鮮度を長くキープできます。ただし、他の野菜が凍らないよう設定温度には注意してくださいね。

長持ちさせる手順(冷蔵)

  1. 芯を処理する:包丁やスプーンで「芯」をくり抜きます。(これで成長点の活動を物理的に停止させ、呼吸を抑えます)。くり抜くのが難しければ、芯に深く切れ目を入れるだけでも効果があります。
  2. 水分を補給する:くり抜いた穴に、濡らしたキッチンペーパーを詰めます。(芯からの水分の蒸散を防ぎ、逆に水分を補給するためです)
  3. 全体を包む:キャベツ全体を新聞紙やキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて軽く口を結びます。
  4. 冷蔵室で保存する:芯を下にして保存すると良いと言われます。詰めたペーパーは2〜3日おきに交換すると、さらに長持ちしますよ。

カットした場合

カットしたキャベツは、切り口から劣化が進み、ビタミンCも失われやすくなります。切り口を、濡らしたキッチンペーパーでぴったりと覆い、ポリ袋に入れて冷蔵室で保存し、できるだけ早めに(2〜3日以内目安)使い切りましょう。

長期保存の方法

すぐに食べきれない場合は、長期保存も可能です。

  • 冷凍保存:ザク切りや千切りにして、生のまま、あるいは固めに塩ゆでしてから、冷凍用保存袋に入れて冷凍します。使うときは解凍せず、凍ったままスープや炒め物に使います。保存目安は約1ヶ月です。
  • 発酵保存:千切りにして塩もみし、「発酵キャベツ(ザワークラウト)」に加工するのもおすすめです。乳酸菌の力で、冷蔵庫で約1ヶ月保存が可能です。

安全なキャベツ収穫の見極め まとめ

今回は、キャベツの収穫タイミングについて、私なりの見極め方をまとめてみました。

キャベツの収穫の見極めで大事なのは、

  1. 基本は「手で押す固さ」で判断すること。
  2. 採り遅れによる「裂球」と「とう立ち」のリスクを常に意識すること。
  3. そして最大の注意点が、春キャベツと冬キャベツでは、その基準が全く逆であること。

この3点を押さえておけば、「まだ大丈夫だろう」と待っていたら割れてしまった…という、一番悲しい失敗は防げるかなと思います。

今回のキャベツ収穫の見極め方を参考に、愛情込めて育てたキャベツを、最高においしいタイミングで収穫してもらえたら嬉しいです。

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